2011年5月29日 クチャへ
6時ホテル出発。ウルムチ空港へ向かいます。空港に近ずくと天山山脈の一部ボゴダ峰5445mが威容を見せていました。
ここウルムチは北京から3000キロ程西へ来ている。なので実質2時間か3時間時間が遅れている。つまり朝6時は実質4時である。なので当然ホテルの食堂は開かず、弁当の朝食となった。
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ボゴダ峰 5445m |
ウルムチ空港へ到着 |
120元(1800円)のミルクコーヒー(泣)。 |
新疆では新疆時間というのがあり、北京時間から2時間遅らせている。住民の生活はこの新疆時間に合わせている。
従ってホテルの食堂も大抵8時半にしか開かない。それでも彼らにしてみれば早朝6時半から開けてやっているわけです。
中国南方航空の8時05分でアクスに向かいます。
空港での待ち時間にコーヒーを飲んだのですが、一杯90元(1元15円として1350円)にはびっくりしました。ミルクを入れたら120元になりました。私がこれまで飲んだ最高のコーヒーでした。誘ったKさんも謝っていました。値段を確認しないで入った我々も悪いのですが、空港内のカフェでこんな店があるとは。皆さん要注意ですよ。
さて、今回の参加者は14人、男女半々です。ご夫婦が一組で他の12人は一人参加です。こんな辺境のツアーに女性の参加者がこんなに多いとは意外でした。辺境のツアーで特に問題なのはトイレです。郊外の食堂や観光地はトイレが有ってもドアが無かったり、非常に汚かったりして入る気がしません。勢い野外での青空トイレになりますが、そういう旅は女性に向かないと思っていたからです。
そして日本からの添乗員は女性のNさん、ウルムチからはスルーガイドのKさんと警備会社のTさんが同行します。
飛行機の窓からは雪を被った天山山脈がよく見え、バスの旅の景色が楽しみになります。9時半に到着の空港には今回の旅を通じてお世話になるバスが来ていました。大きなバスなので一人2座席使えるので楽々です。また運転のSさんはホータンから砂漠を縦断してきたようです。道が良いと120キロで飛ばす、でも安全運転のバスでした。
アクスはこの地方の中心都市ですが、古くは三蔵法師が天山南路をここまで歩いてきて、ここから天山山脈を越えて天山北路へ移ったそうです。
アクスからは天山南路を東へ250キロほどのクチャへ向かいます。クチャは紀元前からオアシス国家であった亀茲国の首都で玄奘三蔵も通ったとされる。インドの仏典を玄奘の250年も前に漢訳した高僧クマラジューはこの国の王子だった。
現在のクチャはイスラム教の町で人口は42万人だが、歴史的には仏教の東進に重要な役割を果たし、その遺跡も多い。
クチャへ向かう天山南路は国道314号線でタクラマカン砂漠の北側に沿って走る。途中2時間程度で砂漠で青空トイレ休憩です。オアシスに入るとロバ車が出てきます。
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アクス空港へ迎えのバス |
砂漠で青空トイレ休憩 |
ロバ車が多くなる |
我々のシルクロードのイメージは「ポプラ並木の道をロバ車でゆっくり走るウイグルのおじいさん」というものでしょう。そんな風景を見ながら、出発して4時間、13時50分にキジル千仏洞へ到着しました。
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シルクロードのイメージか |
キジル千仏洞のレストラン |
清潔だが扉は無い |
ここはレストランも有りトイレも清潔です。でも大便にもドアはありません。ここの昼食で始めてラグ麺がでて美味しかった。以後、ずーっとこの麺にお世話になりました。
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ラグ麺 具を上からかける |
キジル千仏洞全景 |
クマラジューの銅像がある |
食後、この千仏洞を見学した。学生という若い女性ガイドが日本語で説明してくれます。ここは前述の亀茲国の重要な仏教遺跡ですが、ほとんどの壁画が破壊されたり持ち去られたりしています。中は撮影禁止です。
2時間弱の見学を終え、出発は17時30分です。次いでスバシ故城へ向かうのですが、その途中に塩水渓谷があります。鉄分を含んだ真っ赤な山肌と塩分が結晶した白い川底が印象的な風景です。
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塩水渓谷の川底 玄奘三蔵も歩いた |
鉄分を含んだ山肌 |
雪解けの時期以外は水が無いため、昔のシルクロードは川底を通りました。玄奘三蔵も川底を歩いたそうです。
次の観光予定地、クズルガハ烽火台とクズルガハ千仏洞は道が流され中止となりました。
19時にスバシ故城到着です。大きな高い壁が城跡に間違えられ故城と名前が付いていますが、実際は仏教寺院跡です。玄奘三蔵もここに2ヶ月滞在したとか。
40分ほど見学してクチャへ向かいます。20時15分到着。まずホテルで夕食です。
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川向こうにも遺跡がある |
クチャ市内 |
クチャ飯店 9号館 |
寝酒用に白酒を買って来てもらいました。これで安心です(笑)。
22時頃のホテルからの風景ですが、まだ明るいですね。
明日はクチャ滞在で、クチャ観光なので、ようやくゆっくり眠れます。
明日のクチャ観光へ。