2011年6月3日(金) 標高3600mのカラクリ湖へ

9日間のこのツアーも今日で7日目、残すところ3日だし、今日は標高3600mにあるカラクリ湖を目指す後半のハイライトです。

一般にカラコルムハイウエーと呼ばれるらしい中パ公路は、中国側では国道314号線です。ウルムチからカシュガルへ来た314号線は、さらに西へ世界の屋根パミール高原へ入って行きます。
入口にウパール村というウイグル族の村があり、国境警備隊は標高2300m辺りにあります。パキスタンとの国境はまだ700キロも先ですが、ここでは何をチェックしているのか。
3600m地点のカラクリ湖を越えて更に進むと、タシュクルガンという村があるそうで、ここに宿泊もできるらしい。
さらに進んで中パ国境のクンジュラブ峠は標高4950mほどです。パキスタンに入って、標高2500mまで下ると、桃源郷として有名なフンザがあるわけです。

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左が沖縄の豆腐ように似てる ウパール村はパミール高原の入口 どこでも羊を捌いている

さて今日は9時にホテルを出発です。1時間も走ると前方に雪の峰が見えてきます。写真を撮りたいのですが、もう少しで良い場所があると言われて、停まったのがウパール村でした。
人々の生活様式を撮るには良いかもしれませんが、山は少ししか見えません。まあ休憩して、私はマンゴーのジュースを買いました。野菜を食べないので、ビタミン補給です。
村を出て少し行った所で青空トイレと写真タイムです。

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白い峰峰がまぶしい アップにすると凄い 野生のラクダが歩いている

パミール高原は天山山脈、カラコルム山脈、崑崙山脈などの合流点で、7千m級の山がたくさんあるそうで、6千mを越える山でないと名前も付かないそうです。
この辺りの山肌は真っ赤で鉄分を多量に含んでいることは想像されますが、カラクリ湖の手前に鉄鉱石の採掘現場があるそうで、大型のトレイラーが何台も下ってきます。
その車がスピードを出すとブレーキが利かないので危険として、この辺りは25キロに制限されているそうです。
11時50分、国境警備隊の検問です。施設を撮影することは禁じられています。全員のパスポートチェックをしますが、国境でも無いのに特に何を調べているのでしょうか。

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ラクダはこんなトゲのある草も食うのかな 交通検問に備えて時間調整 珍しい石もいろいろ

12時30分頃、時間調整のためストップしました。前の交通検問所で通過時間を登録され、60キロ先の交通検問所でも通過時間を調べるので、25キロを越えて走っていると罰金だそうです。

13時過ぎ、標高3200m付近にブルン湖という広大な湖があります。水量は多くありませんが、広大な景色は圧巻です。
湖岸の道路沿いにはキルギス族の土産物屋が並んでいます。玉などを売っているようですが興味はありません。

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ブルン湖 ブルン湖 湖岸の土産物店

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道中には野生のラクダも居ますし、ヤクも居ます。13時40分頃、鉄鉱石の採掘現場を通過しました。

そして10分、カラクリ湖に到着です。

左の写真はムスターグ山7546mです。

これもパミール高原の山ですね。
登頂は比較的易しくて、成功率も高いそうです。

この左手、ずっと奥の方に、この地方の最高峰コングール山
7719mがあります。

こちらは登頂が困難で、未踏峰だと言っていましたが、それは
どうかな。

でも成功率は低いそうです。

標高3600mということで随分寒いかと心配したのですが、それほどでもありませんでした。好天に恵まれたお陰かもしれません。
コバルトブルーの湖面は勿論はっきり見えますし、すぐ南に聳えるムスターグ山(7546m)は登山ルートまではっきり見えて、登頂したくなるほどです。

この付近の最高峰コングール山(7719m)は一寸離れた北東の山脈にありますが、そこは雲が掛かったり晴れたりという状態です。

いずれにしても素晴らしい晴天で、天に感謝と言う状態でした。日を違えて一寸前に来たツアーでは、山は見えず、冷たい風雪が吹きすさんでいたそうですから。

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絶景のレストラン 北東の山脈 コングール山 7719m

湖岸に立派なレストランが出来ていて、本格的な中華料理が食べられます。7000mの雪山と湖を見ながら食べる料理は格別でした。高山病を考慮してビールは無しでした。まあ、多勢のツアーでは、そのほうが無難でしょう。

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帰りの国境警備隊の検問に渋滞 屋上に兵士が銃を持って

立派なトイレも完成していましたが、まだ水が出ないようでした。
ここにも土産物店、ラクダや馬の散歩がありました。これも当然でしょう(笑)。
帰路も同じ道を帰ります。また交通検問を受け、国境警備隊のパスポートチェックも受けます。
最後の交通チェックの前に充分時間調整をして出発したはずなのに、捕まりました。運転手が時間計算を間違えたようです。罰金を覚悟で運転手はしょんぼりしていましたが、現地ガイドが話を付けてくれました。コネでも有ったのでしょうか。

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ゆっくり時間調整したのに シャブシャブ鍋は一人ずつ

帰りの道すがら現地ガイドの○さんが、人民解放軍について話してくれました。中国は多くの国と国境を接し、膨大な国境線がある。それを警備するにはまた多くの兵士が要る。ところが兵士の希望者が非常に多く、特に農村の男子に希望者が多く、選別状態にある。理由は退役後にまとまったお金が貰えるのと、農村戸籍が都市戸籍になるため、職業や住居が自由に選べるなど特典が多いらしい。

19時35分、カシュガルに帰り、牛肉と羊の肉のしゃぶしゃぶの夕食だった。結構m肉のお代わりもできて、満腹もし美味しい夕食でした。
21時50分ホテル到着です。

明日はカシュガル見学してウルムチへ