青森蔦温泉62006年7月16日(日) 

16日は5時に起きました。7時の朝食までに散歩したかったからです。

朝風呂も魅力ですが、早朝の散歩も更に魅力です。

1時間半の沼めぐりコースに入りました。最初の蔦沼(写真左)までの350mほどは平坦に整備され、車椅子の人にも配慮してあり感心しました。

5つの沼を巡るコースはブナの原生林を巡るコースでもあります。

静かな朝の空気の中、数百年の命の中を巡るのは限りなく命の洗濯でした。

また、行ってみたい温泉の一つですね。

青森蔦温泉7 青森蔦温泉8 青森蔦温泉8
トチの木に絡まる蔦、蔦温泉の名前の由来 長沼だったかな 沼の名前は忘れたけど、きれい。

7時半過ぎ宿を出て、八甲田ロープウエイに着いたのは8時です。でも、なんと、ゴンドラの始発は9時だそうです。そのうち観光バスで登山者がどんどん到着してきます。三連休のシーズンですものね。始発は8時半になりました。

先発の7人は8時半、荷物を忘れてきたKさんと我々は9時に乗りました。100人乗りの大きなゴンドラが15分毎に出ています。
雨の予報にもかかわらず今日も奇跡的に良い天気です。ダケカンバ、アオモリトドマツ等の森林が眼下に広がります。この青森トドマツが冬期有名な樹氷になるのですね。

青森八甲田1 青森八甲田5 青森八甲田4
田茂萢(たもやち)湿原 赤倉岳噴火口の稜線 北斜面に残る雪渓

ゴンドラは標高差600mほどを10分で登ります。山頂駅は標高1300m,田茂萢(たもやち)と言う難しい名前の湿原巡りの入り口です。1550mほどの赤倉岳の山頂は雲に覆われていますが、青森トドマツの林や湿原の眺めは見事です。
湿原の中を25分ほどゆっくり歩くと登山道が左に分かれます。

ここで一寸八甲田の花図鑑です。同定が間違っていても責任はとりません(笑)。

青森八甲田2 青森八甲田3 青森八甲田12
ヨツバシオガマ ミヤマオダマキ ギンリョウソウ けっこうありました。
青森八甲田13 青森八甲田15 青森八甲田16
有名なミズバショウ ヨウラクツツジ チングルマ、咲いた跡ですね。
青森八甲田18 青森八甲田20 青森蔦温泉6
ワタスゲ ハクサンシャクナゲ エゾヤマアジサイ(蔦温泉で見た)

ここから赤倉岳は250mほどの上りで、急坂ですがゆっくり登っても50分でしょう。トドマツの林を抜けるとハイマツ帯になり、可憐な高山植物も見られます。稜線には柵があり少し歩くと祠のある山頂です。10時30分頃です。北側の斜面には結構雪渓が残っています。井戸岳を越えて八甲田大岳を仰ぎながら避難小屋に着いたのは11時5分でした。

青森八甲田6 青森八甲田8 青森八甲田9
赤倉岳の山頂です。 赤い花と雪渓の対比を撮ったのですが 井戸岳の降り
青森八甲田10 青森八甲田11 青森八甲田22
八甲田大岳(1585m) 大岳避難小屋が見える。 アオモリトドマツがきれいで撮ったのですが

そこには先発組が弁当を食べていました。我々も昼食休憩です。

今回の世話役Tさんが抹茶を立ててくれました。いつもながら頭が下がります。
さて大岳に登るのかと思いましたがその気は無いようです。井戸岳からの下りに見ると大岳はすごく大きく見えて戦意を失うのです。
でも標高差はせいぜい150mなので20〜30分で登れるのですが。もっとも我々は下山後の行程も長いのでその性もあります。

青森八甲田17 青森八甲田19 青森八甲田21
八甲田の湿原 大きく降る地形もあり、逆の登りは大変 酸ヶ湯温泉が見えてくる

11時35分に出発、麓の酸ヶ湯(すかゆ)を目指します。酸ヶ湯まではざっと2時間の湿原歩きで、これも楽しみの一つです。
事実この湿原は気持ちの良い道です。時々急な下りの地形も有りますが、全体としては木の道が多く、湿原と草花を楽しむことができます。季節的に花は少ないように思いましたが、シャクナゲやギンリョウソウなどが楽しめました。

1時25分に酸ヶ湯に着き、少しすると本格的に雨が降って来ました。絶妙のタイミングです。大岳に登らなかったのは正解のようでした。
2時25分のバスでレンタカーをとりに行き、出発は3時前、今日の宿は日本海の夕陽の宿「不老ふ死温泉」です。ざっと3時間のドライブです。
5時半頃到着、早速、海岸の露天風呂に行きました。波打ち際の露天風呂は混浴と女性専用の湯船に分かれています。お湯は鉄分が多いらしく茶色がすごい。
女性は入って来ないだろうと思っていたら若いカップルが2組入ってきた。タオルだけなのでチラチラして、とんだ目の保養をさせてもらった。

青森不老ふ死温泉1 青森不老ふ死温泉2 青森不老ふ死温泉3
海岸の露天風呂 夕陽は一寸だけ 半分残した豪華な夕食

売り物の夕陽は残念ながら少しでしたが、日本海を眺める露天風呂は最高でした。屋久島の露天風呂を思い出しました。

さて楽しみの夕食ですが、これは掛け値なしにすごかった。アワビのステーキ、サザエ、カニ、船盛、焼き物、煮物、後は覚えていないが見た瞬間に食べきれないと直感した。事実半分は残したと思う。中でもびっくりしたのが久六島とかのサザエだ。中の身は通常の3個分以上有り、それだけでお腹が膨れるぐらいだった。

3日目の白神山地へ