夜叉神峠〜薬師小屋へ
2011年5月3日
ゴールデンウイークの今日、二泊三日の予定で鳳凰三山に、山歩会の皆さんと登りに来ました。ただ今日は昨日からの黄砂がひどく中央道を走っていても南アルプスは全く見えません。下諏訪を過ぎて八ヶ岳も薄っすら見えるだけです。

これでは登っても何にも見えずに帰ってくるのかと憂鬱で、登る気力も衰えます。この上は、今日我々が小屋に着いてから一雨降って、黄砂を落として明朝はすっきり晴れる。これに期待するしか無いなと話していました。

高速を韮崎で降りて釜無川に出て南アルプス街道に入り、芦安鉱泉を経て夜叉神峠の登り口到着は12時23分でした。100台位置けそうな駐車場はほぼ満車状態です。
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夜叉神峠登り口 駐車場 夜叉神の森 ソースカツ丼を食べた

ここには夜叉神の森という食堂が有り、入浴も宿泊もできるようでした。ここで昼食をとり、身支度を整えて出発したのは午後1時20分でした。
今日は夜叉神峠までの1時間一寸の行程なので時間は充分です。登り口の標高は1400m、夜叉神峠小屋は1780m位でしょうか。

残雪期の二泊三日登山とあって、アイゼンやストック、嗜好品など入れて荷物は10キロを越えています。明日の行程が標高差1000mと長いのが心配です。
登り始めて1時間一寸、夜叉神峠に到着です。ここは高谷山との分岐で案内があります。右折して3分で夜叉神峠小屋です。2時半の到着です。
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登山口 13時20分 樹林の中を適当な傾斜の道が続く 夜叉神峠 14時26分

南アルプスはやはり見えません。でも予定通り?雨が降ってきました。薬師岳付近は雪だったそうです。
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夜叉神峠小屋 14時32分 南アルプスは見えない トイレは立派で快適

小屋は一泊二食で6500円ですが、ご主人の言い方が「ご飯と味噌汁、朝夕付けますか?」と聞くので、本当にご飯と味噌汁だけだと思って、副食を持ってきました。まあ豪華ではありませんが、充分食べられる内容の食事でした。
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飲み始めた 夕食は豚汁が出た 刺身も有ったみたい

到着して、夕食までの間早速飲み始めました。皆、自分の荷物を減らそうと出すので、すっかり飲みすぎてしまいました。夕食から寝るまでの出来事を覚えていません(汗)。
消灯は8時なので、それまでには寝たでしょう。

2011年5月4日
鳳凰yasyajin鳳凰049朝食は5時ということで4時には起きました。

昨日のことは覚えていませんが、爽やかな寝覚です(笑)。

外に出ると期待通り良い天気で南アルプスもはっきり見えています。

今日は期待が持てそうです。

出発は5時40分。重いザックを担いで小屋をでました。

そういえば最近10キロのザックは担いだことないなあ。

鳳凰051最初の目標「杖立峠」は標高2180m程度なので400mほどの登りです。

一寸降った後急な登りに入ります。樹林の中の道は少し雪が残っています。

杖立峠到着は7時10分、小屋から1時間30分でした。

このコースは今年高校総体のコースになるらしく、高校の山岳部のグループが何組も下見に入っているようでした。

次の目標は苺平(2510m程度)ですが、その前に火事跡というのがあり、火事で立木が焼けたため見晴らしが良い鳳凰055とか。

また、その火事跡から苺平までのどこかでアイゼンを付ける予定です。

杖立峠からも一旦降ります。

40mか50m程降った後登りになります。

ずっと樹林の中で見晴らしはありません。

でも、木の間隠れに見える南アルプスの白い峰が、頂上付近からの展望を約束してくれています。

火事跡到着は8時10分、標高は2300m位でしょうか、白峰三山が素晴らしくきれいです。ここまでの途中も雪が道を覆う場所が結構あり、下りの登山者が滑って転ぶ姿も見かけました。帰りにどこでアイゼンを脱ぐか迷うところです。
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雪が少し残っている 杖立峠 7時10分 火事跡から白峰三山 8時10分

火事跡を出てすぐ雪が多くなりアイゼンを付けました。しかしここ3年、スノーシューは付けたことあってもアイゼンを履いたことが無くて、あーでもないこーでもないと10分ほど掛って付けました。でも付け方を間違えていました。なんだかすぐ緩むなあと思いながら苺平到着は9時26分でした。

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この辺でアイゼンを付ける 苺平 9時26分 南御室小屋10時5分〜45分

鳳凰yakushi苺平からは辻山を往復するコースがあり40分の案内があった。でも残雪期の今は40分では無理でしょうとのことでした。

辻山からは北岳の雄姿が良くて、この日も一人でテントを張って、写真を撮っている人が居たとか。

苺平から南御室小屋までは30分ほどですが、大体降りです。苺平が2510mで南御室小屋が2430m程度なので80mの下りですか。

でも随分降るように感じられ、勿体無いなと思う30分です。

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南御室小屋には水場もあり、テントサイトもあります。結構大勢の人がテントを張っていました。

ここにテントを張って、後は空身で薬師ヶ岳や観音ヶ岳、強いては地蔵ヶ岳まで鳳凰三山を往復することも出来るでしょう。

リーダーのTさんが水場はここが最後ですと言ったのを軽く聞いていました。薬師ヶ岳小屋は天水のみで営業しているため、みずもお湯も売ってもらえないのでした。

なので小屋までの水で無く、翌日の行動ぶんの水をここで確保する必要があるのでした。

ここで昼食休憩とし、出発は10時45分でした。

ここからはすぐ急登が始まります。急登になると間違った付け方のアイゼンはすぐ緩んで役に立ちません。他の人の付け方を見て、間違いに気づき、修正しました。

ここでも10分のロスです。

ようやく正しいアイゼンの装着で調子も上がり、順調に高度を上げます。

大きな岩が稜線に現れ、南アルプスが岩の間からきれいに見えてきます。
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大きな岩が現れてくる 岩の合間に白峰三山 砂払岳 後10分です。

砂払岳という小さなピークに登ると、ようやく薬師ヶ岳の姿が見えてきます。
そこから10分で薬師ヶ岳小屋です。
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薬師ヶ岳が始めて見える。 12時です。 12時10分到着 薬師ヶ岳小屋

観音ヶ岳へ