11月21日(日) 天気晴れ
淀川登山口7:30−淀川小屋7:10−20−小花之江河9:50−花之江河10:00−10−黒味岳分岐10:25−翁岳鞍部11:55−12:35−宮之浦岳頂上13:30−40−永田岳分岐14:05−平石岩屋14:40−第一展望台15:45−新高塚小屋16:05

屋久地図

21日は6時朝食、6時半タクシーで出発です。日帰り登山の人は5時出発だそうです。
縦走の人も、早く小屋に着いて寝る場所を確保したい人は5時頃出て行くようです。我々はテントも有るので急ぐ必要も無いとのんびり出かけました。

淀川登山口までは約50分、料金は5千円位です。途中は立派な林道ですが、屋久猿がけっこう居ます。縄文杉へも途中まで同じ道です。ヤクスギランドを過ぎ、登山口の2キロ位手前に「紀元杉」があります。タクシーを止めてもらって見に行きました。2600年の歴史に感動します。ここまでは1日2便バスがあるらしいです。午後のバスで来て淀川小屋まで入っておくと翌日の行程が楽ですね。

屋久登山口 屋久小屋 屋久高盤岳
淀川登山口 淀川小屋 高盤岳らしい

登山口の駐車場には10台位駐車できますが、すでに一杯です。トイレを済ませ7時30分に出発です。
登山口の標高は1350m位、宮之浦岳は1936mなので600m弱の登りです。普通なら2時間弱で行けそうですがコースタイムで6時間弱ということは、距離とアップダウンがあると言うことでしょうか。

40分程気持ちの良い森林歩きで淀川小屋です。小屋にはイスラエル出身という若いカップルが朝御飯の準備中でした。昨晩はこの小屋もいっぱいだったそうです。近くにきれいな川が流れています。ここの標高は登山口と変わりません。

小屋を過ぎると登りになります。1600m位までは森林の中で景色は見えません。頂上に大きな岩を乗せた高盤(こうばん)岳が見え始める小花之江河(はなのえご)という湿原にでます。天国のような湿原です。さらに10分で、大きな湿原の花之江河につきます。11月でもこの辺で積雪があり登山できないこともあるそうです。少し歩くと黒味岳が見えてきます。

屋久小花之江河 屋久花之江河 屋久黒味岳2
小花之江河の湿原 花之江河の湿原と黒味岳? これはもう黒味岳

花之江河から30分弱で大きな岩が現れた景色の良い峠に着きます。弁当を広げている人が居ます。更に40分で黒味岳の分岐です。元気のいい方は1時間で黒味岳を往復しますが、我々はパスです(笑)。

投石岳を巻く辺りで宮之浦岳らしき山が見えたので、前から来た単独行の女性に尋ねると「残念ですが違います、あの山の向こうです。」と笑われました。11時を過ぎお腹も空いてきましたが、狭い道なのでもう少し歩きます。翁岳の鞍部の水場で昼食休憩です。12時です。私の希望でカップラーメンと行動食です。この辺りで日帰り登山の人が続々と栗生(くりお)岳を降ってきます。
屋久昼食 屋久翁岳 屋久宮之浦頂上
栗生岳を見ながら昼食休憩 翁岳とはるか雲の下は種子島 宮之浦岳山頂

昼食を終え栗生岳へ出発です。この辺で一寸疲れを感じます。栗生岳の直下に着いて振り返ると、洋上に種子島が見えます。ロケットの打ち上げを見るには最高の場所でしょう。それにしても良い天気で、雨の多い屋久島しては最高の贈り物です。水場から55分、ようやく宮之浦岳の山頂です。さすがに九州の最高峰、360度の大展望です。来て良かったなと二人とも大感激です。でも風が強い。10分ほどで退散しました。

永田岳への分岐、焼野三叉路までは急な降りです。平石の岩屋辺りで永田岳の展望が良く、そこを過ぎると林に入ります。坊主岩を過ぎ第一展望台の辺りで、ヘリコプターが登山道整備の木や石をしきりと荷揚げしていました。そこから15分、宮之浦岳頂上から2時間半で新高塚小屋到着です。午後4時5分でした。

屋久永田岳 屋久平石 屋久新高塚小屋
永田岳も行かなかった 平石岩屋から永田岳 新高塚小屋内部

小屋は予想通り満員で、近くに10張りぐらいテント組が居ました。我々も早速適当な場所にテントを張ります。豪華な?夕食を肴に持参の焼酎をお湯割りで飲みます。屋久島はほんとに水が多く又美味しいのです。日が落ちると寒くなりテントの中に移動してまた飲みます。満員の小屋ではこれができません。この日、小屋の中でガスコンロを使って引火して、シュラフを焼いた人が居たようです。二人で1リットルの焼酎を飲んで寝てしまいました。

屋久テントサイト 屋久夕食2
小屋の周りはテントで一杯 一応豪華に夕食

11月22日 天気晴れ
新高塚小屋8:00−縄文杉9:10−20−夫婦杉9:45−ウイルソン株10:45−11:00−大株歩道入口11:20−楠川分岐12:35−昼食休憩40分−小杉谷学校跡14:00−荒川登山口14:50

今日の行程は5時間程度で、しかもバスは5時までない。まあ、のんびり行こうと6時起きです。昨晩は酔っぱらってすぐ寝たものの、途中で寒さで起こされてしまい一寸寝不足の感があります。ピラフを作って食べたりして、出発は8時になってしまいました。でも時間は充分にあります。
屋久鹿 屋久高塚小屋 屋久物見
鹿みえますか? 高塚小屋は小さい 素晴らしい森 この休憩所で携帯が通じる

歩き始めるとすぐ屋久鹿に逢いました。近づくと登山道から一寸離れますが、それ以上は逃げようとしません。10m程離れてじっとこっちを見ています。その目は非常にきれいで可愛い限りです。鹿も猿もほとんど人間を恐れていないみたいです。屋久島の森はほんとに素晴らしく、命の洗濯もこれ以上はありません。

屋久素晴らしい森1時間で高塚小屋です。ここにもテントを撤収しているパーティが居ました。さらに10分で縄文杉近くの展望小屋です。後で聞いたのですが、ここで携帯電話が通じるそうです。

縄文杉はすぐ近くです。木の展望台があり、縄文杉の根を保護しています。さすがに貫禄です。朝まだ早いので、日帰り観光客は来ていません。ゆっくりのんびり鑑賞できます。

多い日は1日に700人も入るそうで、その時は展望台が順番待ちになり、徒歩5時間、鑑賞は1分とかになるそうです。

縦走路全般にそうですが、ここからは木の登山道路になり、登山路というより庭園の回遊路みたいな感じになります。夫婦杉、大王杉とあるはずですが大王杉は見過ごしてしまいました。

この辺りから、日帰り観光客が登ってきて、我々はしばしば待たされます。50人位の団体が3つも重なると10分位待たされます。これは一寸厳しいので、もっと早く出るべきかもしれません。

ウイルソン株に着いたのが10時45分、出発から2時間45分です。そこから30分でトロッコ道に出ます。

屋久縄文杉1 屋久夫婦杉 屋久ウイルソン株

ここからは歩きやすい木の道です。安房川沿いに1時間も歩くと三代杉です。さらに10分程で白谷雲水峡への分岐、「楠川の分れ」です。このまま進んでも早く着きすぎるので、白谷雲水峡へまわろうかと思いましたが、一寸出発も遅かったので止めにしました。

少し歩いて小さな水場の近くで昼食にしました。インスタントラーメンを食べ、コーヒーを飲んで40分ほどのんびり休憩しました。30分程で小杉谷の作業所跡です。往時は屋久杉伐採が盛んで営林署に働く人々で賑わった場所です。当時屋久島は人口3万人、鹿と猿がそれぞれ5万匹と言われたそうです。でも今は人口1万4千人、鹿と猿はどなんでしょう。

屋久大株歩道 屋久大株歩道2 屋久三代杉
歩きやすい大株歩道 荒川登山口

作業所跡から50分、のんびりと安房川の景観や愛子岳なんか眺めながら歩くと荒川登山口です。午後2時50分でした。バスは5時なので2時間有ります。日帰り観光客を待っているタクシーが3台居たので、無線でタクシーを呼んでもらいました。安房までは4400円でした。
ここから1時間強、淀川への分岐まで歩くと、午後3時18分に午後のバスがあったそうです。でも我々にはその元気も時間もありません(^_^;。

屋久楠川分れ 屋久小杉谷1 屋久小杉谷2

早く民宿に帰り、熱い風呂に入って、湯上がりの冷たいビール、これしか頭にありませんでした(笑)。

屋久小杉谷3 屋久トンネル 屋久荒川口

屋久夕食3
民宿の夕食は6時半です。今日は気取って屋久島のワインを一杯飲みました。屋久島は「ごまサバ」が名物です。ワインの後はやはり三岳です(笑)。全員が引き上げても、私一人粘って焼酎を飲んでいました。

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