シャフリサブズそしてサマルカンドへ
2014年10月21日(火)
今日はバスです。チムール王朝を築いたアムール・チムールの生まれ故郷シャフリサブズを見て、その後サマルカンドへ向かいます。
17日間の長いと思った旅も後4日で終了です。最後の24日は飛行機の中で、朝9時には成田ですから、実質後3日です。
下の図を見てください。ブハラからサマルカンドは直接行くと300キロ位でしょう。でも今日はシャフリサブズを経由します。なので、シャフリサブスまでが300キロ、それから70キロ位かなと思います。いずれにせよ過ってのシルクロードを走るので、沿線の風景が楽しみです。
荒野を走る国道?には、結構検問があります。また、街の出入り口には門があり、そこも検問所になっています。
バスが止められることはありませんが、スピードを落としてゆっくり通り過ぎます。
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検問がいくつもあります |
街の出入り口には門があります |
天然ガスの工場らしい |
車窓の風景は、この旅行中、どこの国も余り変わりませんでした。荒野、綿花畑、放牧、露天ですね。
ガソリンの種類も同じみたいで、表示は同じでした。Ai95とか。
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放牧はおなじみの風景です |
ガソリンの種類を示す |
露天もおなじみです |
ところどころ街がありますが、その街と街の間は砂漠か草原ですね。石油の掘削は初めて見ました。
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どこかの街 11時頃 |
また荒野になる |
石油を掘っているのか |
放牧、ポプラ並木、ロバ車。これは中国のウイグル地区のイメージとも同じです。
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シルクロードのイメージ |
シルクロードのイメージ |
あちこちに運河 |
アラル海の悲劇でも書きましたが、運河と綿花畑は今となっては中央アジアのシンボルですね。
12時半ごろ、何故か沿道が建設ラッシュの街に来ました。道路の拡張か何かで建て替えかもしれません。公共工事で立ち退く場合は、同程度の住宅がもらえるとか聞きましたから。 そこの民家レストランで昼食です。
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民家レストランで昼食 12時40分頃 |
シャフリサブズ到着 13時45分頃 |
ドルティロヴァット建築群 |
シャフリサブズはアムール・チムールの生まれ故郷で、チムールは1336年、ここに生まれました。そして、サマルカンドを首都とするチムール帝国を築きます。
そして、ここシャフリサブズにも、サマルカンドに劣らぬ建築群を作りました。
しかし彼の死後、分裂した帝国を滅ぼしたウズベク族はブハラを首都にしたブハラ・ハン国を築きます。そして16世紀後半のブハラ・ハンは嫉妬にかられてシャフリサブズの建物群を破壊したのだそうです。従って、同じくジンギス・ハンの破壊以後に建設されたサマルカンドやブハラの建物が残っているのに、ここシャフリサブズの建物は残っていないのでした。
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コク・グンバスモスク |
モスクの傍に二つの廟がある |
ドルサオダット建築群 |
ドルティロヴァッド建築群は「瞑想の家」の意で、チムールの父などが葬られた廟がある。
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修復中のモスク |
ポーチやカバンなど刺繍製品が安い |
プラタナスの大木が多い |
ドルサオダット建築群はチムールが22歳で戦死した息子のために建てた廟で、自分の廟も用意したが、孫と一緒にサマルカンドに葬られている。
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貸衣装屋さんかな |
アク・サライ宮殿跡 15時10分頃 |
馬を走らせる人が居た |
一寸離れてアク・サライ宮殿跡がある。高貴な色を表す「白い宮殿」という意味らしい。チムールの夏の離宮として建築されたが、彼の死後1405年まで続けられた。
残っていれば、おそらく彼の残した最も壮大な建物であったと思われるが、前述のように、16世紀後半に破壊された。今は入口の門だけが一部残っている。
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アムール・チムール像と宮殿の門 |
サマルカンドを向く門。本来はアーチだった。 |
16時頃シャフリサブズを離れサマルカンドに向かった。
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皆、手を振ってくれる 16時頃 |
絨毯工房 17時15分頃 |
ようやく白い模様の鳥を写せた |
サマルカンドにほど近い田舎の絨毯工房でトイレ休憩があった。そこで初めて、まじかに綿花を見ることができた。
また、中央アジア各地で見かけた白い斑点のある鳥を撮影できた。
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綿花って、こんなに実るんだ |
工房の娘さんと。すっかり客商売を身につけている |
工房の敷地にあったゲルの前で、工房の可愛いい女の子と一緒に記念撮影した。小さな子供でも、すっかり客商売の心構えが身に着いていて、感心させられた。
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工房の近所の風景 |
岩井さん苦心のソーメン 美味しかった。 |
水餃子、マントウと言うらしい。 |
18時50分頃サマルカンドのホテルに到着した。なかなか良いホテルです。
8時頃からの夕食になりましたが、添乗員の岩井さんが、全員にそーめん揖保の糸を振舞ってくれました。
日本からはるばる重いのに中央アジア各地を持ってきてくれたのもさることながら、ホテルへ到着して短時間に作ってくれたのも驚きでした。
さすがにこのホテルはWiFiが繋がります。
ロビーのバーでウオッカを飲みながら、久しぶりにゆっくりネットが楽しめました。
明日はサマルカンド観光です。
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