キルギス共和国

2014年10月9日(木)

ウズベキスタンの首都タシケントの空港へ午前6時過ぎに着きました。
時差で現地時間は午前2時過ぎです。ここでは入国せず、トランジットでキルギスの首都ビシケクに向かいます。
キルギスへの出発は午前5時30分、1時間一寸のフライトです。スーツケースはスルーで次の便に送られています。
同じ、ウズベク航空なのでうまくいくのでしょう。

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ウズベキスタン航空のテレビ タシケントの空港待合室 ビシケクの空港

前回2003年にウズベキスタンへ来た時は、多分キルギスやカザフスタンのツアーは無かったかもしれません。
今回はユーラシア旅行社で17日間、長い旅の始まりです。添乗員は岩井さんという若い男性。でもベテランのようです。
今回のように陸路の国境越が4回も有るようでは、ベテランでないと務まらないかもしれませんね。

ビシケクの空港着は午前6時45分ですが、時差1時間でキルギス時間で午前7時45分です。
空港では立派なバスが迎えに来ていて安心しました。ガイドは若い男性のテンチクさん。なかなかの美男子で日本人そっくりです。日本語もペラペラです。

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大型バス 朝食が出た。 アク・ベシム遺跡

入国手続きは順調で、8時10分頃にはバスに乗り込みました。キルギスタンは早くから日本人はビザ不要です。
次の訪問国カザフスタンも先月からノービザになったそうです。

朝食が出ました。そのハムがとても分厚くて驚きました。キルギス人は狼の次に肉をよく食べるんだそうです。
カザフスタンとの国境に沿って1時間半ほど走って、過って玄奘三蔵が訪れたという砕葉城と呼ばれたアク・ベシム遺跡に来ました。
トクマクの近くです。

カザフ

玄奘三蔵は最初天山南路を辿り、途中のアクスから天山山脈を越えて北路に入り、イシククル湖の南岸に着きます。そこから湖岸を通ってビシケクへ行く途中に立ち寄ったものと思われます。

アクベシムの遺跡は何も残っていません。単なる土の窪みで、日本人以外は来ない遺跡だそうです。
雪が降ってきました。前途が思いやられます。

30分ほど走って10時半に「ブラナの塔」に着きました。途中の景色は鄙びた田舎の風景で、シルクロードのイメージにぴったりです。

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至る所で羊を飼っている ブラナの塔近くの水路 塔に登る狭い暗い階段

ブラナの塔は10世紀に栄華を誇ったカラ・ハーン朝の遺跡で、伝説もあるようです。カラハーン朝は、この地域のイスラム化に大きな影響がありました。

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バラサグン遺跡、ブラナの塔 塔の上からの眺め

塔の傍には石人像が展示されています。これは付近から出土したもので、突厥の戦士の墓とも言われている。
11時過ぎに出発、20分ほど走った広場で、地元の若者たちの騎馬ゲームを見ました。

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石人像 騎馬ゲーム 地面の花を拾う

キルギスは元々遊牧民で、馬に乗れなければ生活ができない国だった。
現在の月収は200〜300ドルとか。

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頭の無い羊を奪い合う 立派な食堂 左からテンチクさん、運転手、校長、岩井さん

近くの農家で昼食となった。農家と言っても、ご主人は学校の校長先生とかで、別棟に観光客用の食堂が作られていた。

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地元の麺料理、美味しい 民家の近く イシククル湖へ向かう

12時45分頃民家を出て、今日の宿イシククル湖畔に向かいます。途中峠を越えますが、昨日から今日にかけての雪で、山肌が雪化粧してきれいです。

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北側の山脈は天山山脈ではないらしい。 イシククル湖の対岸には天山山脈がきれいです。

15時頃には車窓にイシククル湖が見え始め、遠く対岸には天山山脈が見えてきました。
イシククル湖はソ連時代から夏のレジャー基地になり、ロシアから多くの観光客が今も泳ぎにきています。

そのレジャー基地は今はシーズンオフです。その一角にあるリゾートホテルが今日の宿です。

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広大な敷地に別棟やコテージが並ぶ。 今は閑散としている。 魚料理の夕食

夕食はホテルのレストランです。部屋は立派ですが、食事は一寸物足らなかった。

明日のキルギス観光へ。

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