陸路国境を越えカザフスタンへ

2014年10月12日(日)

7時35分にビシケクのホテルを出ました。今日は国境を越えてカザフスタンの旧首都アルマトイへ向かいます。
下図のようにイシククル湖で泊まったホテルから山越えをすれば近い位置です。近い将来その道が開通するそうです。

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今日は陸路で国境を越えます。これまでシンガポールとマレーシアの国境は越えたことがありますが、ここはタクシーや自家用車で車から降りることなくパスポートを見せるだけで通過しています。今回はキルギス側の国境でバスを降り、スーツケースも全部自分で転がして出国手続きや税関審査を終えます。

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ホテルの朝食 ご飯があった。旨い。 ビシュケクの夜明け、7時頃。 ビシュケク市街

それから緩衝地帯を荷物を持って自分で歩いて通ります。距離は何百mから2キロ位まで場所に寄ります。
そして今度はカザフスタン側の入国審査、税関手続きを済ませて、ようやく完了です。
両国の仲が良い国境は人が多く、順番待ちで時間が取られるし、仲が悪い国境は人が極端に少ないため、係官の配置も少なく、全員の通過が終わるまで長くかかります。

いずれにしても10分や20分で終わることは無く、最低1時間、長ければ4〜5時間掛かるのが普通のようです。
今回のツアーでは国境越が4回ありますが、今日が一番難易度が低いとか。

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カザフスタン側国境 国境をズームで

日本でも入国審査場や税関の撮影は禁止されていますが、この辺りの国では、政府施設、大きな橋など戦争時攻撃されるとまずいものは撮影禁止です。
まして国境など当然撮影禁止です。そう言われると隠し撮りでもしたくなるのが人情ですが、見つかってグループに迷惑かけてもいけないので、じっと我慢です。

上の写真は国境を離れてバスに乗ってから撮影しています。

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国境近くの街 ガソリンスタンドで風景を撮影したら止められた ステップが広がる

重要施設の撮影が禁止されるのはいずこも同じですが、ここではバスの給油中に風景を撮影していたら、公安が出てきて止められた。ガソリンスタンドも駄目らしい。
カザフスタンは大きな国です。ただ国土の大半はステップと呼ばれる砂漠に近い草原地帯らしい。

これから向かうアルマトゥイなど、キルギスとの国境付近はシルクロードの要衝です。でも政府は1997年北部のアスタナに首都を移した。
東西文明の交流で栄えたアルマトゥイより、ロシアやヨーロッパに近く、天然資源にも恵まれたアスタナを首都にした方が発展すると考えたようだ。

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さて今回は8時10分頃キルギス側国境に着き、9時にはカザフスタン側国境を出たので、非常にスムースでした。カザフスタンも先月からノービザになっているのも原因でしょうか。日本国のパスポートを持っている有難さがわかります。

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トヨタが有った レストラン ラグメン(ラグマンが本当?)

12時半ごろ、アルマトゥイの郊外に近づくと、市場や店舗が現れ車も多くなってくる。首都がアスタナに移ったとは言え、アスタナの人口は70万人、アルマトゥイは200万人で、経済や文化の中心はまだまだアルマトゥイにあります。

13時頃、中心にあるレストランに到着しました。

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バザールの建物 博物館内部 黄金人間のレプリカ

食後、中央バザールを見学。ここのバザールは写真撮影禁止です。馬乳酒を試飲させてもらいましたが、酸っぱかった。
次に国立中央博物館へ。ここも撮影禁止で、1階ホールだけが撮影可でした。ここに黄金人間のレプリカが展示されています。

これはアマルトゥイ近郊で発掘された、紀元前5世紀頃のスキタイ戦士の墓から発掘された衣装だそうで、本物はアスタナの国の金庫に保管されているそうです。

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パンフィロフ広場で ここでも結婚式 ゼンコフ教会

続いてパンフィロフ広場という第2次世界大戦の28人の戦士を称える公園に来ました。
ここでも結婚式の写真撮影が、あちこちで行われています。日本人と解ると、一緒に記念撮影しようという人もいます。
ロシア正教の教会もありました。

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オトゥラルホテル 夕食

ご覧のようにアロマトゥイの街並みはヨーロッパの面影が濃く、シルクロードの面影はありません。
やはり、近年まで遊牧民が多く、固定的な建造物が建てられるようになったのが新しい性かなと思います。

明日は元来た道を引き返して、タラズまでバスで走ります。

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