トルクメニスタンへ

2014年10月16日(木)

9時頃ウズベキスタン側の国境に来た。大きな荷物はウズベキスタン側に残して、再入国のブハラのホテルに送ってもらった。
ここでは、トルクメニスタンの三泊四日に必要な荷物だけを持ってきた。

ウズベキスタンの出国も、例の所持金検査で税関がうるさい。でも20分ほどで全員通過。
50mほどでトルクメニスタン側の国境検問所へ。

トルクメニスタンは中央アジアの北朝鮮と言われている。それは情報公開が全く遅れているのと、大統領に対する個人崇拝が徹底した国であることが似ているから。
実は、このツアー出発の2.3日前に、テレビでトルクメニスタンに関する番組があった。

それによると、近年天然ガスが大量に出て、それを中国にパイプラインで運んで大変裕福だと。電気・ガス・水道・学校は無料、子供が8人以上できると家一軒が無償で提供されるとか。

国土面積は日本の1.3倍だが、人口が510万人と少なく、やはり国力は人口だと考えているようです。

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トルクメニスタン側国境付近 噴水があるのは水やお金がふんだんにある? バザールはどこも同じ

ここから1キロほど荷物を転がして歩くはずだったが、なんとタクシー?があった。乗用車が1台居て、一人1ドルで1キロ運んで入国審査場まで運ぶという。
さっそくお願いして4回ほどで分乗して運んでもらった。国境で独占企業ですね(笑)。

10時頃、全員のパスポートと一人67ドルの高いビザ申請費を払って手続きを始める。
10分ぐらいするとドクターが全員の体温を測った。エボラ出血熱を警戒しているのかもしれない。

11時頃、審査開始で11時20分頃終了した。係員が1人しか居ないので、我々のような団体行動では時間がかかる。
でも、我々が通り過ぎれば、今日はもう仕事が無いかもしれない。そんなに何人も係官を置くほど、一日を通じてみれば仕事は無いかもしれない。

11時25分、迎えのバスに乗り込んだ。

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プロフはやはり旨い この麺もなかなか フルーツも豊富か

国境から2時間弱、クフナウルゲンチで昼食レストランに入った。食材も豊富そうで、キルギスやカザフより豊かかもしれない。



食後、隣で行われている路上バザールを見学した。

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男の子の制服 女の子の制服 バザールはどこも同じ

どこの国でも子供は好奇心いっぱい。この国を訪れる日本人は年間500人だそうで、こんな田舎のバザールに来る日本人は居ないだろう。
男の子の制服は黒と白、女の子は鮮やかな緑だ。砂漠の国では緑は豊かさの象徴で、国旗の色にもなっている。

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なんでも売っている 撤退も早い

バザールでプロフを作る大きなアルミ鋳物の鍋を売っていた。まあ、そこそこの鋳物が出来ていた。
さてクフナウルゲンチですが、古いウルゲンチの意味です。元々ここが10世紀からホレズム王国の首都でした。
13世紀にモンゴル軍に破壊され、14世紀にアムダリア川の流れも変わって、この町は廃棄されました。
そして新しくできたのが昨日空港があったウズベキスタンのウルゲンチです。

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中央アジア最高のミナレット クトゥル・チムール 14世紀の王妃の墓 トレベク・ハニム廟

16時45分頃、世界遺産に指定されているホレズム王国の遺跡にきました。現地の人々も観光に来ていましたが、その表情が結構明るい。
中央アジアの北朝鮮と言うから、結構抑圧された生活かと思ったがそうでもないらしい。我々と一緒に記念写真を撮ったり、友好的だった。

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表情が明るい 先方からの要望で記念写真 ここでも混ざって記念写真

中東なんかでは石油で得られた富は一部の王族が独占しているように感じるが、トルクメニスタンではある程度国民に分配されているのでしょう。
ただ大統領に対する個人崇拝は相当なものらしいが。

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運河か自然の川か 道端の露天は中央アジアのどこでも見られる 綿花の栽培も中央アジアどこでもある

ソ連崩壊で独立した当時の大統領は、国を上手に運営したり、永世中立を宣言したりして国民の人気を集め、個人崇拝の的になった。
ただ、行き過ぎた政策と思われる、地方の病院や図書館の廃止といったこともやった。インターネットも禁止した。

何年か前にその初代大統領が亡くなり、現大統領が後を継いだ。個人崇拝の対象であることは変わらないが、少しづつ開放政策がとられている。
インターネットも認められ、地方の病院や図書館も作られるようになった。

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レストランの夕食 餃子ですね 現大統領の像

18時45分のフライトでタシャワズ空港から首都アシガバードへ移動した。そのため夕食も早めにレストランでとった。
そのレストランのある広場にも現大統領の像があった。

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大統領の雑誌がいっぱい 部屋は立派で、ルームサービスも

アシガバードのホテルも立派なホテルですが、ロビーのテーブルに置かれているのは大統領の写真がいっぱいの雑誌でした。
部屋は立派で、24時間ルームサービスもOKと書いてあったので、試しにビールを頼んだらすぐ来ました。

明日はアシガバード近郊の観光です

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