伊那街道 塩尻〜飯田

伊那01左の図を見てください。

伊那街道と言うのは図の下、豊川辺りから新城・飯田を経て塩尻までの街道です。

三河の産物を送ったので三州街道とも呼ばれました。

荷物の運搬には馬が活躍したので中馬街道とも呼ばれました。

三河の魚や塩を送ったのでしょう、塩の道でもあったようです。

塩尻と言う地名もその辺りが語源かもしれません。

その他に名古屋のテレビ塔辺りから飯田街道というのがあり、豊田・足助を通って根羽で三州街道に合流しています。

その飯田街道と伊那街道は飯田までを既に歩いています。

そこで飯田から塩尻までをいつか歩いてみたいと思っていました。

その思いがようやく実現できました。

伊那街道は、その左側、木曽谷を通っている中山道の脇往還としての位置づけだったようです。

中山道の木曽谷と三州街道の伊那谷を結ぶ街道は、この図には書いていませんが、権兵衛街道や大平街道、清内路街道など面白そうな街道がいろいろ有るようです。

飯田街道や過去の伊那街道の様子は下記から覗いてみてください。

飯田街道

伊那街道

さて昨日は初期中山道を歩いてきました。
これも木曽谷と伊那谷を結ぶので、興味があればご覧ください。

初期中山道

2015年4月29日  塩尻〜伊那市

伊那01
塩尻から飯田は距離にすると80キロ位です。計画では初日は伊那市まで頑張って35キロほど歩く。

2日目は25キロほど歩いて飯島町の七久保まで歩く。そうすると最終日は20キロで飯田に着く。

そして高速バスで名古屋へ帰ると言うものです。
以前、飯田街道を歩いて飯田へ来たとき、飯田から名古屋へのJRはひどい状態だと認識したので、今回は高速バスです。

時間的にも料金の面からも高速バスが圧倒的に有利です。

伊那700

さて今日は35キロ歩くとなると早朝出発が必要です。こんなときビジネスホテルは便利です。
昨日コンビニで買っておいた「ぶっかけうどん」に適当に具をのせ、朝食にします。
6時には出発しました。

中山道を歩いたとき、この道は2回ほど歩いているので、勝手知った道です。
駅前のホテルを出て岡谷方面に大門交差点まで歩きます。

そこで中山道と合流します。

伊那1

大門までの道も新しいビルができたりして少し変わったようです。

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新しいビルができた。 旧道に入る。6時17分。

中山道は国道153号線で伊那まで33キロ、飯田まで82キロと出ていました。見覚えのある石仏群で旧道に入ります。
再び国道に合流すると塩尻宿の本陣跡や五千石街道の分岐などがでてきます。

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本陣跡 三州街道起点 すぐに石仏群

三州街道への分岐は6時42分の到着でした。駅から3キロ位ですね。ここを右折して国道から離れます。すぐに石仏群が現れます。

信州は石仏の多い所ですね。大体は馬頭観音、庚申塚、道祖神が多いように思います。
街道に入ると立派な家が多くなりました。青木家とか。

みどり湖駅の近くに三州街道の案内があると思ったら喫茶店の案内でした。紛らわしい(笑)。

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紛らわしい案内 みどり湖駅の上を越える。

みどり湖駅の上を街道は越えて行きます。6時56分です。越えて3分歩くとまた立派な石仏群が出てきました。江戸時代の石仏で六地蔵もありました。

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強清水 左へ入ってみた 7時12分 石灰工場にでてきた。

伊那2上西条神社の方に入ると、強清水という案内があった。
この道も風情があるが、更に旧道的な道があったので、そちらに入ってみた。

でも道が無くなって石灰工場の敷地に入った。
強引に工場の敷地を通過させてもらって、また国道に合流した。
7時21分頃です。

国道を5分ほど歩くと善知鳥峠の石碑があった。

伊那764

「うとう峠」と読むようです。標高は890m位でしょうか、塩尻から70〜80m登ったようです。

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更に10分弱歩くと分水嶺公園があり、しばらく休憩しました。
上の写真の右の水は日本海へ、左の水は太平洋に注ぎます。


ここからはしばらく国道歩きが続きます。公園を7時45分に出て25分、ようやく国道を離れる古町三叉路に来ました。

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古町三叉路 8時10分。 旧道に入る

旧道に入るとホッとする雰囲気です。小野神社を過ぎ、道玄という辺りに来ると立派な石仏群があります。写真のように半端じゃない数の石仏です

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見ざる聞かざる言わざる これも一部です 8時30分 国道に合流 

伊那3筑摩書房創立者の古田邸など見ながら15分ほど歩くと再度国道に合流します。

これより先 旧伊那街道 小野宿 の案内があります。
昨日初期中山道で歩いた小野宿です。

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小野宿は6〜7分で通り抜けました。ここも国道沿いで歩道が無いので早く旧道に入りたいところです。

街を抜けてしばらくJRの線路沿いを歩いて、下の写真の踏切を渡って旧道に入ります。

私は踏切が待ちきれず、途中で旧道へ移ってしまいました(笑)。

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ここからはしばらく楽しい田舎の旧道歩きができます。
いろいろな石仏をみたり、新緑を楽しんだりします。

小川のせせらぎも楽しいウオーキングです。


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伊那4信濃川島駅を過ぎた辺りで9時半を過ぎ、朝食を5時頃食べたので空腹になってきました。

適当な休憩場所が無いので、バス停の休憩所を使わせてもらうことにしました。

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今日も質素な昼食です。

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1日に4〜5本しかないコミュニティバスなので許してもらえるでしょう。
10時5分頃出発しました。

ここからも15分ほどは、のどかな田園歩きでした。
その後少し国道を歩きます。

でも5分ほどで右折して旧道に入りました。
この辺り、地図で見ると、もう少し前からこの旧道に入っていても良さそうに思いました。

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田園地帯を歩く 徳本水付近の石仏 徳本水 10時30分

旧道に入ると石仏があり徳本上人ゆかりの湧水がありました。
街道は国道を横断するが、その手前に多くの石仏に囲まれたお堂があった。桶田不動尊堂とか。

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桶田不動尊堂 鯉のぼりと桜 宮木宿辺り 11時18分

この辺りは桜のシーズンも遅いようで、鯉のぼりと桜が一緒に見られます。子供達も鯉のぼりと桜は対の景色として育つのですね。
この辺りから宮木駅までは住宅街みたいで街道の面影も無く、淡々と歩きました。

駅前を過ぎ、国道にまた合流した辺りでようやく石仏群がありました。

後半の伊那市へ