飯田街道 冶部坂峠〜波合〜駒場
30分で食堂を出る。
前方には白銀の山が見える。方角からすると南アルプスだろうなと思う。
スキー場の前を通り歩いていると、所々旧153号線が残骸で残っている。
(写真左下)
国道がこの有様では、旧街道なんて残らんよなあと思いながら歩く。
13時30分、浪合関所跡への入口を見つける。
2万5千には載っていない道です。もう少し大きく看板でも出さないと見過ごしてしまいます。
川を渡り5分ほど雪道を歩くと関所跡でした。
不勉強で知りませんでしたが、武田信玄によって伊那街道の関所が前述の滝之澤に作られたあと、いろいろ変遷して1722年にここに作られて、入り鉄砲に出女を中心に取り締まったそうです。
事前に知らなかったので、この道を歩けてよかった。
関所から10分一寸で車道に出て、すぐ波合郵便局があります。
ここを左折して飯田に向かうのが自然ですが道標は直進を指している。
居合わせた奥さんに聞くと、やはり中馬街道は直進だという。
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波合関所跡入口の石標 |
階段をくだり |
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川を渡って |
雪道を5分歩く |
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関所の入口です |
関所跡 |
車道へ出る |
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波合郵便局 ここは直進 |
中馬街道の案内 |
役場支所前を左折、波合神社方向へ |
地図で確かめると少し上流にも橋がある。昔はそっちがメイン道路だったかと直進して役場前を左折波合神社や中学の前で再度左折して飯田に向かった。
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波合神社へ、この道もあったかも |
郵便局の前を左折する道とここで合流 |
いろんな石仏 |
近くに尹良親王の墓というのがあるが、寒原峠の説明板で後醍醐天皇の孫で北朝方に襲われて戦死したと書かれていた。
民宿熊谷旅館の前を通り県道243号線を20分ほど歩くと荒谷で村道が左に分かれるが、それが街道だったらしい。まあすぐ合流して国道に出る。横断すると中馬街道の石標があり奥に不動温泉花菱がある。ここも泊りを考えた旅館だ。
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中馬街道の案内がある |
中馬街道の石標と不動温泉 |
寒原峠の卯の花の歌碑 14時50分 |
旧道を20分ほど歩くと寒原峠にでた。14時50分だった。10分ほど国道や旧道を歩くとトンネルが見えた。手前で旧道に入ると、ここからはもう国道に戻らず旧道ばかりで目的の駒場まで行けるはずだ。
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トンネル手前を左折 |
何回も国道の下を潜る |
対岸に道が見える |
ここからしばらく旧道は国道の下を何回も出入りする。だから七廻りという地名なんだとかってに理解していた。対岸を見るとはっきりと道が見える。
2万5千には、あんな道は載っていないが、あれが街道のように思えるな、でも入る道も無かったよなとIさんと話しながら歩く。そのうち道は山に登って消えてしまった。
左の図のように我々は赤線の旧153号線を進んでいる。
だけど対岸の緑の線が本来の中馬街道のようです。
でも七廻りの辺りのどこかで川を渡らないといけないが、その道は我々の眼につかなかった。
トンネル入口から50分近く旧道を歩くと大野の集落に入ってきた。ここは昔宿場だったらしい。ここは道が入り組んで道なりでは駄目です。
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七廻りを越えて |
大野の集落が見えてきた |
IさんのGPSの助けも借りて中馬街道に入りました。我々は川の西側を歩いてきたのですが街道は東側をしばらく歩いて、どこかで川を渡るのが正解のようです。丁度16時でした。
ここからホテルまでは多分4キロ位、17時には着けると思うのですが、日が暮れるのも早いので余裕はありません。
所々にある中馬街道の案内や赤子石なんかを見ながら35分歩いて大澤の集落に入りました。
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中馬街道に復帰した |
行人塚と書かれている |
夕暮れせまる街道を行く |
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赤子石 |
中馬街道の跡 所々残っているらしい |
大澤集落の庚申坂 |
伊那街道旧跡庚申坂の案内や伊那街道の地図がありました。飯田街道はここでは伊那街道と呼ばれています。他には中馬街道、善光寺道、三州街道、塩の道など呼び方は様々ですね。
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伊那街道の案内 |
駒場近くになって中馬街道の案内が |
水飲み場 |
5分ほど歩くと中馬街道の案内が右に分かれる地道を示しています。辺りは暗くなり、今から未知の道へ入るのは躊躇われますが、旅の目的を考えると入らないわけにはいきません。水飲み場や童女ふじの供養塔などを経て中央自動車道の傍へ出ました。
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童女ふじの供養塔 |
高速道路の傍に出た |
中馬街道で正しかった |
行く先が解りませんが、上手くすると今日の宿リバーサイドホテル昼神の近くにでるかもしれないと歩きました。白髭神社に寄ったあと再度街道らしき道に戻ると中馬街道の案内がありました。
時刻は17時5分、もう辺りは真っ暗です。でも朝7時25分から10時間近く、よく歩いたもんだ。早く風呂に入って一杯やろうとホテルに向かいました。
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リバーサイドホテル昼神 |
とりあえず生ビールと餃子 |
鶴巻亭さんは賑わっていた |
10分でホテルに到着、でもなんだか変です。建物に灯が点いていません。でも玄関にまわるとフロントの灯は点いていました。
ところが玄関のドアは施錠されています。宅配便の不在お届けの紙が挟まれています。電話しても出ません。
えーつ、どうしたの、朝楽天から確認メールも入っていたのに。楽天トラベルで予約していたのです。
茫然自失、途方にくれるという所ですが、まあ善後策を講じなければ仕方ありません。
国道に出て近くの南国飯店という中華食堂に入り、とりあえず生ビールと餃子を頼みました。それからIさんのスマフォで付近の旅館を探しました。
幸いここは昼神温泉の近くで2キロ弱歩けば旅館は一杯あります。
もっとも、コースから外れて2キロ歩くのが嫌でコース近くのリバーサイド昼神を選んだのですが。
公共の宿鶴巻亭というホテルに空室があり、送迎もしてくれることになりました。ほっと一息です。こんなときスマフォは便利ですね。
再度リバーサイドホテル昼神に電話すると担当者が出ました。行ったけど閉まっていた旨告げると、楽天からそんな予約は全く受けていないとのことでした。
楽天が悪いのかホテルが悪いのか知りませんが、原因究明して欲しいですね。ホテルの多い地区だからいいですけど、野中の一軒屋だったら最悪ですよね。
ホテルに着き一風呂浴びた後、近くの居酒屋さんに飲みに行きました。こんどこそゆっくり旅の疲れを癒して乾杯しました。折から花火が打ち上げられ、我々の根羽村からの到着を歓迎してくれているようでした。
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漬物はサービス |
部屋で明日の打ち合わせ |
この居酒屋旅路さんはホテルの従業員さんもお奨めで、リーズナブルなお値段の店です。帰りに漬物を一杯くれました。ホテルの部屋でおつまみにしろと(笑)。
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