本宮道2
本宮道2(尾呂志〜丸山千枚田〜志古へ)


二日目は長い行程になりそうなので早めに朝食をお願いして、7時半には宿をでました。


宿の息子さんが古道の語り部をやっておられるとかで、風伝峠の近くまで30分ほど同行してくださり、その間いろいろなこの地域の話を伺いました。


尾呂志は風伝おろしのおろしだとか、旅の荷物をおろすだとか、地名のいわれもいろいろ。

弥生時代?の土器とか尾呂志城や酒屋の話、インドのアッサム茶の栽培やアイヌ語の地名が多いとか、話はつきませんでした。

風伝おろしですが晴れた日には年中見られるそうです。残念ながらこの日は曇りで見ることはできませんでした。


本宮おろし

本宮地蔵さん

本宮風伝道

尾呂志の風景

道端の石仏

峠への道

本宮峠の茶屋付近 本宮風伝峠 本宮通り峠へ1
風伝茶屋付近 風伝峠はこの辺り? ここから通り峠方面へ

民宿から30分の登りで林道にでます。そこから林道を20分で風伝茶屋があります。風伝餅を売っているみたいですが、朝も早いので開いていません。峠から20分で311号線にでます。311号線を20分歩くと丸山千枚田の案内があり、通り峠登り口の案内もあります。10分で登り口です。ここで、9時まで10分休憩しました。

本宮通り峠へ2

本宮通り峠2

本宮通り峠

通り峠登り口

通り峠

通り峠


本宮千枚田
登り口からは石畳の道を20分程の急な登りで通り峠です。

東屋もあります。

千枚田展望台の案内があり、見に行きます。約10分の急登で展望台です。

千枚田はもとより展望は素晴らしいので、是非行くことをお勧めします。

峠から10分の降りで林道に出ます。

千枚田はすぐ近くです。千枚田の中ほどに水車・東屋・トイレがあります。

到着は10時10分です。

近くに町営の千枚田荘ができ宿泊もできますが、一人ではダメと断られてしまいました。

2009年3月7日に千枚田へ再度行きました。

本宮千枚田2

本宮かかし

本宮千枚田3

千枚田中心付近

案山子コンクール?

千枚田を見上げる


熊野古道としては通り峠に行かず、矢の川を経て311号線沿いに小栗須を経由する道が近いし、昔はそうだったように思われます。近年、丸山の千枚田が有名になり、それを見に行ってしまうと、遠廻りですが大栗須を通って紀和町の町役場のある板屋へ出てしまいます。千枚田から1時間10分でした。

楊枝へは311号線にある三重交通板屋バス停の信号から左折して、県道780号線に入っていきます。楊枝川の集落を経て楊枝・志古と歩くには、まだ距離にして14〜15キロはありそうです。

本降りになった雨の中で、バス停のベンチで弁当を広げながら悩みました。午後4時15分の志古発のバスに乗り遅れると南紀10号に乗れず、すなわち今日は帰れないことになります。11時30分なので計算上は大丈夫なのですが、疲れた足と峠道の関係が不安材料です。また来るのも当てがないので決心して出発しました。11時45分です。

本宮学校跡 本宮展望台 本宮楊枝
明輪小学校跡 夕陽丘展望台 楊枝川の集落

10分も登ると小栗須からの古道と合流します。古道は780号線沿いに途切れ途切れに残っているようです。黙々と雨の舗装道路を1時間ほど登ると、明倫小学校跡地とか夕陽の丘展望台などがあります。一族山登り口を過ぎて、すぐに県道から分かれて古道に入ります。そのまま県道を進むと遠回りのようです。

すぐ林道に出て、林道を1.7キロ進むと林道は終点になり古道に入ります。古道は10分ほどで楊枝川の集落にでます。1時40分、板屋から2時間弱です。一寸休んで、楊枝に向かいます。楊枝川にかかる楊枝橋についたのが3時一寸前です。志古までは2.5キロ弱なので4時15分のバスには充分間に合います。

本宮三和大橋

本宮熊野川

本宮小林寺

三和大橋が見える

志古方面

三和大橋の袂に小林寺


ところで、橋から1キロ強の楊枝の集落の端に「楊枝の薬師堂」があります。「三十三間堂棟木の由来」で有名なので行ってみたいと思っていました。橋の袂で考えて、一旦は向かいかけましたが、足の疲れを考えて止めました。昔のように楊枝の渡しがあればと残念に思いました。

楊枝橋を渡り、1キロで三和大橋です。それを渡ると紀和町に別れを告げて熊野川町に入ります。熊野川に沿って歩道が志古までついているので168号線の車には煩わされずに歩けます。志古のどろ八丁観光船の船着場に着いたのは3時30分でした。

万歳峠越えへ