1.準備と知識編
今回のトレッキングは既成の旅行社のツアー参加では無く、ある程度こちらでコースと日程を決めて、それを現地旅行社に見せて
見積もりや修正をしてもらった。
なので、既成のツアーより老人向けに日程がゆるく、値段も安いようでした。
そのための準備は1年以上前から始めており、ここに書かざるを得ないと思う。
1-1、メンバー紹介
今回同行した5人のメンバーの紹介です
Kさん 1941年 67歳 今回の隊長です。SD社OB。インド駐在経験あり。
企画立案の殆どを担当。
Nさん 1939年 69歳 SD社OB。海外駐在経験長い。
Oさん 1941年 67歳 SD社OB。ワンゲルOB。
Sさん 1941年 67歳 ワンゲルOB。
私 1941年 67歳 ワンゲルOB。
要するに上3人がSD社OBで英語も比較的できる。
下二人はOさんと同じKUWVのOBですが、海外経験も少なく英語もカタコト。
共通点は年齢と山好きぐらいでした。
1-2、ネパール
首都カトマンズは標高1300m位の高地だが、緯度的には奄美大島と沖縄本島の間ぐらいで暖かい。
国土は北海道の2倍弱、北はヒマラヤ山脈を挟んで中国のチベット自治区、南はインドに接する。
民族は多民族で、私には未だによく解らない。インド系が多く宗教もヒンズーが大半か。
我々がお世話になるシェルパ族はチベット系でチベット仏教を信じている。
丁度この時期、ダライ・ラマ14世が日本に来ていましたね。
人口は2500万人強らしい。
1-3、エベレスト街道トレッキング
首都カトマンズから飛行機で北西1時間のルクラ(2840m)へ飛び、そこからエベレストのベースキャンプ(5360m)方面への道をエベレスト街道と言う。この間通常一週間程度を要する。
エベレストを見るには、ベースキャンプでは近寄りすぎて駄目なので、その手前4キロ程の所でカラパタールのピーク(5550m)に登る。
これが一般的で人気のトレッキングコースです。
もう一つのエベレストビューポイントはゴーキョ・ピーク(5360m)で、今回我々が登ったコースです。
エベレスト街道の途中、3日目か4日目のサナサ(3600m程度)で地図上左に分かれてドゥドゥ・クシ(ドゥドゥ川・ミルク川)に沿って北上します 。カラパタールより人が少なく、比較的静かな山旅が楽しめるとか。
この二つのコース周辺をクーンブ地方と呼び、クーンブ・ヒマールと呼ぶ場合が多い。
ネパール全体としては、このほかにアンナプルナ峰を巡るポカラのトレッキングがお奨めらしい。
1-4、トレッキング・シーズン
7月〜9月が雨季なので、その前後となる。
特に10月がベストシーズンで天候が安定し、空気も澄んでエベレストビューが最高です。
11月は段々寒くなり12月は雪が降る。
4月〜6月は雪解けから花のシーズンになる。天候は不順かもしれない。
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いろいろ日本で揃えた |
カトマンズでこんな店が軒を連ねる |
ポーターは重ねて担ぐ |
1-5、荷物
当初我々はポーターが一人に一人着いて荷物を担いでくれると思っていた。
なので60リッター以上の大きなザックが良いと思って準備した。
でも現実は違っていた。つまりポーターは一人で3人分の荷物を担ぐのである。
なので、ザックでも良いが、更に良いのがダッフルバッグと呼ばれる簡単なバッグです。
日本では1万円以上しますがカトマンズ等では、1000円位から各種あります。
そもそも、トレッキング用品は何でも安くすぐ揃うので、日本から裸で行っても1時間あれば皆揃います。
それも一つの手ですね。
4000mを越える高地に行く場合は、ともかく寒いので防寒衣だけは充分に。
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自分の好みの味を揃えた |
メニューの一部 |
フライドヌードルとトマトスープかな |
1-6、食料
ロッジで泊まると必ずメニューがあって、その中から好きなものを選ぶ。
メニューはスープ、卵、ご飯物、ヌードル、サンドイッチ等が5〜10種類、計50種類以上あります。
その一つ一つは決して不味くなく美味しいのです。
でも分量も多く、味付けも料理方法も似ているので、10日も食べれば飽きるでしょう。
その時、日本から持ち込んだ食べ物は、とても美味しく感じます。
特に好評だったのは「サケのほぐし」です。酒の肴にもなる。
1-7、高山病
これについては医者でも無い私が書く資格もないし、私自身高山病に悩まされてもいないので、書く資格は無いかもしれない。
でも、一応書かないと格好がつかないので記します。
まず我々5人は一応全員登頂しました。
頭痛、吐き気、食欲不振は3人で、残る二人は一応無事でした。
下山に至る症状にはなりませんでした。
それで、出発前に私が隊長に命じられて、まとめた文章(快適なトレッキングを目指して)を参考までに掲載します。
お暇と興味のある方はお読みください。幼稚ですが読んで損にはならないと思います。
この程度の知識で行ったのかと笑われそうでいやですが、一応ご覧ください。
いくつかの文献を斜め読みした文章なので、はずかしいですが仕方ありません。
なおこれはメンバー5人限定の文書なので良いのですが、コピーして引用すると、盗作の盗作になりかねないのでご注意ください。
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