熊野古道 伊勢路
熊野神社に詣でる路の中で、西熊野街道といわれる紀伊路は多くの上皇が通った御幸の道であり平安時代からの記録も多い。
一方東熊野街道といわれる伊勢路は庶民の道であり中世の記録はごく少ないらしい。江戸時代中期以降は庶民の伊勢参りや熊野詣、西国札所めぐりなどが盛んになり、伊勢路も蟻の熊野詣と言われるほど賑わったようです。
伊勢神宮を起点として田丸、滝原宮、大内山村、紀伊長島、尾鷲、熊野、新宮と続く熊野街道伊勢路は紀伊半島の東側、つまり伊勢の国から紀伊の国へ現在の東紀州地域の沿岸を250キロ余りにわたって続いている。
国道42号線・311号線にほぼ沿っているが、現在トンネルのある所は峠越え、大きな橋のある所は山側に迂回したり渡し舟があったりしたことだろう。今では想像できない苦労もあったらしく行き倒れの碑も少なくない。
昔の面影を残す石畳の峠道は、近年の熊野古道ブームで多くの人に歩かれているが、その峠と峠をつなぐ里の道は、現在舗装され車の路にもなっている。
私はその舗装道路も含めて伊勢神宮から熊野本宮大社までの伊勢路を歩いてみました。
田丸(玉城)から分かれる熊野脇道やその他の峠も江戸時代までと明治に入ってからは少しルートが変わったところもあるようです。
熊野市からは本宮道と浜街道に分かれます。
本宮道は山越えの近道として熊野川の志古に出て、万歳峠越えで本宮に至りました。
浜街道は七里御浜沿いに新宮に出て、川端街道を経て志古に達したかと思います。
いずれにせよ全て歩いてみました。
熊野古道センター |
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伊勢神宮から滝原宮へ |
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滝原から大内山村へ |
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大内山から荷坂峠越え |
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ツヅラト峠 |
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ツヅラト峠から島地峠越え |
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紀伊長島から尾鷲 始神峠越え |
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馬越峠 |
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猪鼻水平道 |
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八鬼山越え |
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三木峠・羽後峠 |
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曽根次郎坂・太郎坂 |
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新鹿〜大吹峠〜浜街道 |
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波田須〜観音道 |